ストレスがニキビにつながる理由

ストレスがニキビにつながる理由

昔から「ストレスは美容の大敵」とよくいわれますが、ニキビもストレスの影響を受ける肌不調のひとつです。乾燥・紫外線・ブルーライト・花粉などの外的ストレスは、私たちの生活に常に存在し、このようなストレスを一切受けずに毎日を過ごすことは、不可能に近いことです。
ニキビができにくい肌づくりのために、まずはストレスと肌の関係を知り、できることから対策していきましょう。

なぜストレスがニキビの原因に?

ストレスを受けると、体内で活性酸素が発生します。この活性酸素が過剰に発生すると、肌内部で微弱炎症を引き起こすと言われています。
この微弱炎症が長期にわたって放置されると、細胞や組織にダメージを与えてしまいます。
その結果、肌がデリケートな状態になり、ニキビや肌あれが起こりやすくなるのです。

ニキビの原因になるストレスについて

その① 乾燥

季節による湿度低下やエアコンによって、肌は一年中乾燥しやすい環境にさらされています。肌が乾燥すると、ターンオーバー(肌の生まれ変わり周期)の乱れを招きます。このターンオーバーが乱れてしまうと、古い角質が肌に溜まりやすくなり、毛穴が詰まってニキビの原因になります。
ニキビができにくい肌づくりのためには、毎日のスキンケアで保湿をしっかり行い、ターンオーバーをととのえることが大切です。

気になる大人ニキビ、発生のしくみと原因を知って対策を!

※イメージ

1. 乾燥によって肌のターンオーバーが乱れると、古い角質が原因で毛穴の周りの角層が厚くなり、毛穴に皮脂が詰まりやすい状態に。

気になる大人ニキビ、発生のしくみと原因を知って対策を!

2. 毛穴が詰まり、コメド(面皰)ができます。

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3. 毛穴の内部に溜まった皮脂を栄養分としてアクネ菌が繁殖し炎症を起こします。

その② 紫外線

紫外線

紫外線は、活性酸素の過剰発生による肌内部の微弱炎症を招き、ニキビをはじめあらゆる肌トラブルを引き起こします。
日々の紫外線対策を怠ると、繰り返し受ける紫外線ダメージから肌を守るために、肌表面が余分な角層で覆われ(角質肥厚)、毛穴の詰まりを招き、ニキビができやすい状態に。
また、ニキビが紫外線に当たると、シミやニキビ跡が残る原因にもなります。

その③ ブルーライト

ブルーライト

スマートフォンやパソコン、テレビなどの画面が発する光の中に含まれているブルーライトは、
肌の真皮層まで到達し、肌の組織にダメージを与える可能性があるといわれています。

ブルーライトを多く浴びると、紫外線同様に肌への悪影響が懸念されます。

その④ 花粉

花粉

ニキビができやすい大人の肌は、バリア機能が低下している状態。
肌のバリア機能が低下すると、肌は花粉などの外的刺激からダメージを受けやすい状態になり、炎症を起こしやすくなります。
肌がゆらぎやすい季節の変わり目はとくに注意が必要です。

ストレスから肌を守り、ニキビができにくい肌に。

ニキビができにくい健やかな肌づくりのためには、肌にとってストレスとなる乾燥・紫外線・ブルーライト・花粉などから肌を守るためのケアが大切です。

ニキビのためのストレス対策 その① 保湿

保湿

乾燥はあらゆる肌トラブルを引き起こす”肌の大敵”です。乾燥は角質肥厚によって毛穴を塞ぐ原因になり、ニキビができやすい肌状態を招きます。

毎日朝晩のスキンケアで、肌の内側までたっぷりのうるおいで満たすことで、乾燥による肌の悪循環をストップして、肌を健やかにととのえましょう。

※角層まで

ニキビのためのストレス対策 その② 紫外線・ブルーライト対策を

紫外線・ブルーライト対策

普段から日焼け止め もしくはUVカット機能がある化粧下地を使用しましょう。また、日焼け止めや化粧下地の中には、ブルーライトカット機能が備わった製品もあります。

日中外出するときはもちろん、外出しない日も、窓から侵入する紫外線やブルーライトから肌を守るため、しっかり対策を行いましょう。

ニキビのためのストレス対策 その③ 洗顔で花粉や汚れを洗い流す

洗顔で花粉や汚れを洗い流す

洗顔はスキンケアの基本といわれますが、ニキビケアにおいても同じことが言えます。
毎日の洗顔で、肌ストレスの原因になる花粉や汚れをやさしく洗い流しましょう。

洗顔によって、古い角質や余分な皮脂を洗い流すことで、角質ケア・毛穴ケアをかなえ、毛穴の詰まりやアクネ菌の増殖を抑えることにつながります。

ニキビのためのストレス対策 その④
肌の炎症を抑える「抗炎症成分」を配合したスキンケア化粧品を。

外的ストレスによる微弱炎症により、ニキビや肌あれが起こりやすい肌状態になったときには、肌の炎症を抑える「抗炎症成分」を配合した医薬部外品(薬用化粧品)でのスキンケアがおすすめです。
抗炎症成分とは、肌の炎症を抑える効果効能が認められている有効成分のことで、代表的なものに「グリチルリチン酸ジカリウム」や「トラネキサム酸」などがあります。

医薬部外品の製品の中には、ニキビ予防を目的としたものがあります。毎日のスキンケアに取り入れることで、ニキビができにくい肌づくりに役立ちます。

「医薬部外品」とは?
医薬部外品とは、厚生労働省が許可した効果効能を持った有効成分が一定の濃度で配合されている製品のこと。スキンケアでは、ニキビ予防や美白ケア製品などが該当します。

まとめ

ニキビができにくい肌づくりのために、まずは日頃のスキンケアを見直して、ストレスに適切に対応しましょう。
また、ニキビケアはあせらず、気長に取り組むことが大切です。とくに化粧品は、続けて使用することで穏やかに効果を発揮するものです。スキンケアの効果を実感するためには、肌が生まれ変わる周期(約45日間)を意識して、お肌に異常が生じていないか等確認しながら、最低でも1ヶ月は使って様子をみましょう。無理のない範囲で、あせらずじっくり自分の肌と向き合っていきましょう。